夢にまで見た結婚式、あなたならどんな風に、どこで結婚式を挙げたいですか?
素敵な教会で純白のウェディングドレスに身をまとって、愛する人と共に神に愛を誓いたい。女性だったら1度は憧れたことがある方も多いと思います。
たくさんのゲストに囲まれて華やかな会場の中、豪華にパーティーを行うのもいいでしょう。でも本当に信頼できる身近な親族・友人だけ、または愛する人と2人だけで行いたいという方も少なくはないのでは?
そこでおすすめのひとつが、「教会式」。神聖で厳かな儀式を通じて、2人が夫婦になる誓いを立てる、なんとも結婚式らしい憧れのシチュエーションです。
今回はそんな教会で挙式のみの結婚式を行うスタイルについて、そして気になる費用面に関しても詳しくご説明していきますね♩
挙式タイプで最も選ばれている「教会式」とは?
披露宴を行わず、挙式のみの結婚式を行ったカップルの約半数が選んだ挙式スタイルが「キリスト教式(教会式)」です。続いて「神前式」、「仏前式」となっています。
今回はそんなキリスト教式(教会式)、しかも本格的なキリスト教式の教会「チャーチ」での結婚式に絞ってご紹介していきます!

キリスト教式(教会式)とは
教会(チャーチ)や専門式場のチャペルで行う挙式スタイルのこと。
キリスト教のしきたりに則って教会で神に結婚を誓い、愛の証に指輪を交換する儀式。
ウェディングドレスやバージンロードに憧れて、という理由でたくさんのカップルに選ばれているスタイルの教会式です。
神聖な雰囲気につつまれた会場だけでなく、独特な音色のパイプオルガンによる演奏、新郎・新婦入場の扉が開くその瞬間、どれをとっても言葉に表せないほどの感動が待っていますよ♩
でも同じキリスト教式とはいえ、チャーチとチャペルの違いをあなたは知っていますか?
「チャーチ」と「チャペル」との違い
チャーチとは
牧師や神父が常駐し、その街に住む信者のための礼拝が毎週行われている教会のこと。
結婚式をあげるにはどちらかが信者であることが基本ですが、信者以外のカップルも結婚講座を受ければ挙式をあげることができる教会もあります。 通常の日曜日は礼拝があるため、結婚式で利用することはできませんが、時間帯によっては使用が可能な教会もあるため、事前に確認してみるとよいでしょう。
チャペルとは
病院・ホテル・学校などの敷地内にある礼拝堂のことをいいます。
その施設を利用する信者が集まって、祈りをささげる場所を指します。本来、チャペルは誰もが祈りをささげることができる開放された場所となっていますが、式場やホテルのチャペルは挙式専門のために作られたものであるため、勝手に入ることはできません。



「カトリック教」と「プロテスタント」の結婚式の違い
同じキリスト教で同じ神を信仰していますが、宗派の違いで結婚式に対してのとらえ方が違います。祭司をつかさどる人をカトリックでは「神父」、プロテスタントでは「牧師」と呼ぶなど、同じ役割でも名称が違います。
カトリック教の結婚式
街のカトリック教会で結婚式をする場合、新郎新婦のどちらかが信者であることが前提です。
挙式可能かをまず確認しましょう。数回にわたる結婚講座の受講や牧師との面談、礼拝の出席など、その教会の規律で条件が異なるので、あわせて確認してみてください。
ちなみに私の知り合いは、カトリック教会で結婚式を挙げました。新郎は信者・新婦は無宗教だったのですが、2人で結婚式の半年以上ほど前から毎週教会に通い、神父からの教えを受けていたそうです。
プロテスタントの結婚式
プロテスタントでは新興宗派にかかわらず。誰でも挙式ができます。
そのため、結婚式場や挙式チャペルのほとんどではプロテスタントの挙式を採用しています。そのため、結婚講座を受けなくても挙式が可能です。
神聖な場であるがゆえに規律や考えも教会によって様々なんですね!
「結婚講座」ってなに?受けなきゃダメなの?他に条件はある?
本来、カトリック教会で挙式できるのは信者だけとされているのですが、日本では条件付きで特例を認めている教会もあります。その条件のひとつが「結婚講座」に参加すること。キリスト教について学ぶとともに、キリスト教における結婚や誓約の意味をよく理解するための講座です。
回数は教会によって異なりますが、毎週1回ずつで2〜3ヶ月ほど出席し、終了することが条件になります。中には半年以上通わなければならない教会もありますので事前によく確認しておきましょう。
なお、カトリック教の場合「初婚であること」も式をあげるための条件に加わります。ただし、前の夫もしくは妻と死別している場合は大丈夫なようです。
教会式の流れ
ここで挙式の流れについて説明して行きましょう。
挙式の所要時間は約30分間程度。祭壇に向かって右に新郎側、左に新婦側のゲストが着席します。
①挙式前 | 新婦控え室で最後の身支度である「ベールダウン」を終え、教会へと向かう |
②新郎新婦入場 | 新郎が先に入場し、祭壇前にて、父親または親族と入場してくる新婦を待つ |
③賛美歌斉唱 | 全員起立にて賛美歌を歌う |
④聖書朗読 | 牧師が結婚式に対する聖書の教えを朗読し、神に祈りを捧げる |
⑤誓約 | 神父・牧師の問いかけに対し、新郎新婦が答える形で結婚を誓約する |
⑥指輪の交換 | 結婚の誓約として指輪を交換。新郎、新婦の順に相手の左手の薬指に指輪をはめる |
⑦結婚宣言 | 新郎新婦が手を重ねてその上に神父・牧師が手を置いて祈祷を捧げる |
⑧結婚証明書にサイン | 新郎新婦、続いて神父・牧師または証人が結婚証書にサインを行う |
⑨結婚成立の報告 | 牧師が、ふたりの結婚が成立したことをゲスト全員に報告する |
⑩新郎新婦退場 | 新郎新婦が腕を組み、退場 |
このように2人が夫婦になったことを神へ、そしてゲストへ報告していきます。
ここで本題!教会での挙式のみを行う場合の平均費用は?
さて、教会で挙式のみの結婚式を行う場合、一体いくらぐらい費用がかかってくるのでしょうか?
一般的な結婚式だとパッケージプランでだいたいの金額が表示されているところが多いので比較的わかりやすいのですが、なんだか格式高そうな教会での挙式は?そんなお金の疑問を解決していきます。
教会で挙式のみを行う場合の平均費用は?
おおよその平均費用は10~15万円程度です。挙式教会への献金(謝礼含む)という扱いで支払いますので規定以上の金額も受け取っていただくことが可能です。例として「お気持ちで」と言われた場合は15万円と考えておくとよいでしょう。
費用項目としては
- 教会使用料
- 誓約書の代金
- 神父・牧師・聖歌隊・オルガニストへのギャランティ
が一般的に含まれています。
注意点として、教会の多くは純粋に式のみを行い、結婚式場のように衣装やブーケ、写真撮影などのサービスは行っていませんのでそれらにかかる費用は別途となります。
その他にかかる費用を含めたトータル費用は?
その他費用
- 衣装(ウエディングドレス約20万円、タキシード約10万円)
- ヘアメイク、着付け費用(約7.5万円)
- ブーケ(生花の場合約1万〜3万円 ・ブリザードフラワーの場合約1万〜4万円)
- フラワーシャワーなど(約1万〜2万円)
- 写真撮影(約10万円)
などが一般的に別途手配されている項目費用となります。
これらの費用を挙式費代に合わせると、トータル約60万円程度かかるということになります。
神前式が平均約30万円程度なので、キリスト教式にかかる費用は少し高めになっていますがその分、格式高く本格的な挙式になること間違いなしですよ!
もう少し費用を抑えたいという場合、ウェディングドレスやタキシードを自分たちでネットで購入する、ブーケやフラワーシャワーなども手作りで用意する、写真のデータだけ購入してアルバムは自分たちで手作りするなどすれば、10万円程度費用をおさえることも可能ですよ♩
まとめ
たくさんのゲストに囲まれて挙式をするものいいけど、本当に信頼できる家族や友人、または2人きりで結婚式をしたい!というカップルにとってもオススメな教会での結婚式。
挙式のみの場合、費用すべて含めても60万円ほどなので盛大な披露宴を行うよりもリーズナブルに結婚式を行うことができます。
予約などを自分たちで行わないといけない作業が多いため、一般的な結婚式に比べると多少手間はかかりますが、結婚式を挙げるまでの結婚講座を毎週2人で受けて“夫婦になる意味”を見直す上でとてもよい経験になったというカップルがほとんどです。
手間がかかる分、挙式の際の儀式ひとつひとつに深い意味があることを理解でき、夫婦としてこれから長い人生を歩んで行くために必要な心の準備まで教えてくれる、そんな教会での伝統的な挙式をあなたも体験してみませんか?